崇高クリニック SUKO Clinic

生活習慣病について

 がん、脳梗塞・心筋梗塞、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病などの病気は、以前は60歳以後のいわゆる壮年期後に見られる病気であった為、これらの病気は"成人病"と言われていましたが、近年になるとこれらの病気が青少年期にも見られる様になった為、平成8年から"生活習慣病"と云う呼び名に変更される様になりました。

 家電製品や自動車、ガスや下水道などのライフラインが未発達の時代の"生活習慣"="ライフスタイル"の時は、ごはんを主食としていても成人になるまでは上に述べた様な病気にはならないで済んだのですが、"ライフスタイル"="生活習慣"が近代化されガラリと変化したにもかかわらず、食事の種類(食習慣)だけが元のままであるが為に、色々な生活習慣病になるようになったのです。

 現在40歳以上の方ならお分かりの様に、学校まで少なくとも20~30分は歩いて通ったでしょう。しかも重いかばんを持って。また地方によっては、井戸水であったりガスも無かったりと。この様な時代には、身体を冷やしたり、暖めたりするためにエネルギー=カロリーを大量に使っていたのです。だからごはんを沢山食べないと力が出なかったのです。今では以前の様に筋肉を使わなくても十分に生活が出来る世の中になっています。したがって、ご飯などを食べればカロリーが余ってしまい"体脂肪"として貯められ"肥満"になるのです。

 "ごはん"の様な「炭水化物」=「糖質」は無用の長物、それどころかむしろ"毒物"になってしまったのです。以前でも60歳を過ぎ隠居生活になった途端に、『太る』か『太れなかったら』、『脂肪』が血液中に溜まり"高脂血症"になったりしたのです。『重役腹』がまさにこの典型です。平社員の間は、走り回らされ「太る」暇も無かったものが、『重役』になったとたんにデンと重役椅子に座ったまま同じ様な食事をする為「太鼓腹」になるのです。

 『現代生活』では、「炭水化物」=「糖質」は極力控えなければなりません。では、「糖質」の多い物にはどんな物があるでしょう。米は勿論の事、小麦粉製品すなわち「パン」「麺類」「お好み焼き」「ケーキ」や「果物」「一部の野菜」などです。「野菜」の中でも、カボチャ・イモ類・玉ねぎ・キャベツ・トマト・人参・白菜などのいわゆる「根菜類」は「糖」の宝庫です。

 我々の身体に絶対必要な栄養素は、『必須アミノ酸』=『たんぱく』と『必須脂肪酸』=『脂・油』その他微量の『ビタミン類』及び『ミネラル類』のみで、『糖』は絶対に必要な栄養素ではないのです。だから、食事全体の量の大部分を魚介類か肉類にし、野菜などのその他はごく少量にすれば栄養の偏りが無くて済みます。『糖』は現代生活ではむしろ"毒"になってしまったのです。もしどうしても『糖質』の多い食物を食べたいのなら、『ライフスタイル』を昔に戻す事です。それが出来ないのなら、『糖質』の多い物は避けるようにしましょう。

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